成功する人には共通点がある
成功の法則なる記事や本を時々読みますが、
書かれている内容には大体同じ事が書かれています。
そして周りで上手くいっている人は、大体その法則に当てはまっています。
何を持って成功とするかは人によって色々あるでしょうが、
ここで言う成功は自分自身の仕事を軌道に乗せると言う観点でお話しします。
またC-C-Bネタを引きずって恐縮ですが、
ここ数日、昔のテレビ出演映像、ライブ映像、ネット記事などで、
過去の彼らの軌跡を辿ってみた所、ここにも成功の法則がありました。
私が気が付いた点をざっと挙げてみますと
- 失敗をしている
- 覚悟・度胸がある
- 才能を活かしている
- 素直
- 努力している
- 目立つ
- 個性・唯一無二の存在
- プレッシャーに勝つ精神力
- 明るい(親しみやすさ)
などの点が挙げられます。
その逆に人気が衰退していった要因も、見えてきました。
その点については後述いたします。
失敗をしている
C-C-Bは「Romanticが止まらない」でブレイクして、
それがデビュー曲だと思われがちですが、
実はその前に2曲シングルを出しています。
最初はコーラスを活かした、
和製ビーチ・ボーイズがコンセプトのバンドでした。
その頃の楽曲も聞いていますが、確かにコーラスはとても綺麗だけれど、
インパクトに欠ける。
そしてビジュアルも地味。と言うか普通以下であったと思います。
「これでは売れないだろうな」と私でも思いました。
そしてなかなか売れない彼らに
「次の曲が売れなかったら解散」命令が下されます。
覚悟・度胸がある
C-C-Bが「Romantic~」で脚光を浴び始めたばかりの頃、
そうそう誰もが持てない最新の電子ドラムにも注目されました。
私は「こんなポッと出の人がなんで高価なドラムを持っていたんだろう?」
と中学生だった頃から疑問に思っていました。
それについての逸話もここ数日で目にしましたが、
まだブレイク前にも関わらずドラム担当の笠氏(当時20代前半)が、
たまたま目にした最新の電子ドラム「シモンズ」にとても惹かれたそうで、
100万円したそうですが、それを100回ローンで買ったのだそうです。
当時彼と関わっていた偉い人のお話によると
ニコニコして「買いました!」と言っていて驚いたそうです。
そこから彼の本気度が伝わったのだろうと思います。
そしてその電子ドラムの音は「Romantic~」のサウンドには
欠かせないものとなりました。
なかなか売れる見込みもない段階で
100万円のドラムを買うのは普通できないと思いますが、
そのくらいの思い切りの良さが成功に導いたのかもしれません。
成功の法則でも「お金はケチらない」と言うのはよく言われます。
才能を活かしている
笠氏の強みは何と言っても透明感のあるハイトーンボイスだと思います。
「Romantic~」前まではドラム担当という事もあり、
ボーカルはコーラスで入るくらいだったようですが、
「Ramantic~」制作時、昭和のヒットメーカーだった作曲家、
筒美京平氏が「彼がボーカルじゃないと曲を書かない」と笠氏を指名したそうです。
筒美氏はその声が売れると見い出したのでしょう。
笠氏自身はそれまで自分の持ち味に気づかず、
売れてからも「何で売れてるのかわからない」状態だったようですが、
強みというのは自分にとっては当たり前にあるものなので、
自分で気づきにくいのだそうです。
芸能人クラスになるとちょっとやそっとの才能でブレイクは難しいですが、
お店レベルであれば、自分の強みさえわかれば上手くいかせる事は可能です。
例えばお客さんとの会話が得意だとか、
商品セレクトのセンスが人より優れているとか、
そういう事で良いのです。
そしてその才能を見つけてもらうには以下の要素が必要になります。
素直
素直な人・自然体な人は周りの人の厚意を集めやすいです。
何でも鵜呑みにしてしまうのは危ういですが、
「こうした方が良い」というアドバイスにきちんと耳を傾けられる人は、
アドバイスする側ももっと教えてあげたいという気持ちになるし、
良いアドバイスを吸収する事は当然成長につながります。
また自分に嘘をついて背伸びしたり、格好つけたりしていると、
自分らしさとかけ離れた物や事が集まって来るので、
本来の自分の持ち味が発揮しにくくなります。
なので素直でいる事は大事なのです。
努力している
チャラチャラしているように見えるバンドでしたが、
ドラムやベースを弾きながら歌うのは努力なしに出来ることではないでしょう。
昔のテレビ番組の動画の中で、
司会の人が縁がボロボロに欠けたシンバルを見せていました。
「こんなんなっちゃいました!」と本人は笑っていましたが、
シンバルってずっと叩いているとあんなに欠けるのか!?と驚いたのと共に、
「相当練習したんだな」と感心しました。
人様に受け入れてもらうには、それなりのレベルが求められます。
ショボいものはやはり誰も見向きもしないでしょう。
磨きをかければ光り、光れば認められます。
楽して成功はできないのでしょう。
目立つ
ブレイク前は地味だったC-C-Bですが「Romantic~」から
そのビジュアルも大変貌を遂げます。
あのヘアカラーやメガネは最初からああだった訳ではありません。
良い楽曲をヒットメーカーの筒美京平&松本隆に提供してもらい、
生き残りをかけたその曲がヒットするように、
見た目もインパクトあるものにしていったのだと思います。
ほんと、その時のスタイリストやヘアメイクさん、
大正解だったと思います。
その姿は今でも人々の記憶に残っている訳だし。
それについて同じように思い当たる人は、
ここ数年でブレイクした横浜流星くん。
彼もずっと売れない時代が続いていましたが、
ブレイク前は顔は綺麗ながらも地味で他の若手俳優に埋もれていました。
それがドラマで頭を派手なピンクに染めて注目されるようになり、
今の人気に至っています。
彼も元々積み重ねた努力と、数々の失敗を超えてきた甲斐があっての、
ブレイクだったと思います。
良いものを持っていても人の目に止まらなければスルーです。
いかに人の意識に止めてもらう事ができるか。
ビジュアル、キャッチコピー、音などなど。
媒体は様々でそれらを使ってどう演出していくのか?
その研究は個人の店舗であっても必須です。
個性・唯一無二の存在
C-C-Bは今振り返っても特殊なバンドであったと思います。
ドラムがリードボーカルを務めるのはもちろん、
ベースもリードボーカルを務めています。
後にも先にも私の記憶ではドラムもベースも控えめな方が多く、
どちらかというと縁の下の力持ち的存在がほとんどです。
それとメンバーの5人中4人がリードボーカルができる事、
テケテケしたテクノから、ハーモニーが綺麗なコーラス、
激しいビートのロックとジャンルも様々で、
ここまで一粒で何度も美味しいバンドってなかなかいない気がします。
他にはない存在になる。
お店レベルではC-C-Bほどキテレツでなくても良いと思いますが。笑
時々唯一無二になろうとして
奇抜すぎるスタイルになってしまっている所もあるけれど、
そうではなくその地域で「あの店の雰囲気はああだよね」
くらいになれれば良いのではないでしょうか?
例えばいつも重厚なクラシックが流れている喫茶店とか、
大きな窓で外の緑が綺麗で風通しが良い美容室とか。
そんな事でも個性に繋がると思います。
ありきたりでもつまらないけれど、
奇をてらい過ぎも一般のお店レベルでは必要ないのかなと思います。
プレッシャーに勝つ精神力
「Romantic~」の制作時にリードボーカルを指名された笠氏は、
そのプレッシャーから泣きながらレコーディングしたそうです。
売れなきゃ解散がかかってましたからね。
そのプレッシャーは相当だったと思います。
ブレイク後もバンドのアイコン的存在であり、
本人は前に出る性格でもなかっただけに、
いつも必死だったんではないかと思います。
解散時のコンサート動画も見ましたが、
その映像の最後にメンバー直筆のメッセージテロップが出て、
そこに「僕はいっしょうけんめいC-C-Bをやりました」と書かれていました。
確かにあなたは一生懸命やったよねと、心から思いました。
でも活動期間中、逃げ出さず折れる事もなく、最後まで走りきった精神力、
強さも成功には大事ですよね。
最近は「無理せず」な風潮が強いですが、
大きく成功している人は心身ともに強いです。
余談ですが最近ネットフリックスで見た「カルテット」の中で、
いいセリフがありました。
「泣きながらご飯を食べた人は生きていける」
だそうです。
明るい(親しみやすさ)
明るい人にはやはり人が集まりますね。
口達者でなくても、その人から明るい雰囲気が出ていれば
人は寄ってくると思います。
C-C-Bのメンバーはとにかくみんな明るかった。
最近の方で親しみやすさの話で言うと、
私は吉沢亮さんが最初顔が綺麗すぎで取っ付きにくく思っていました。
ですがバラエティなどで見る吉沢さんは、高校時代卑屈だったとか、
親しみやすさをオープンに出していて今では注目の俳優さんです。
アイリスオーヤマの冷蔵庫のCMは大好きです。
さて、これまで成功の要因を語りましたが、
逆に衰退してしまった要因もかなり個人的な目線からですが、
述べたいと思います。
一言でいうと「大衆の需要とマッチしなくなった」のでしょう。
ヒットした「Romanticが止まらない」と
二番目に売り上げが良かった「ラッキーチャンスをもう一度」は
キャッチーで耳に残りやすく、老若男女歌える親しみやすい歌だったと思います。
が、その後シングルになった曲は攻めすぎてついていけないほど斬新だったり、
大人しすぎてインパクトが弱かったりするものばかりでした。
むしろアルバムにはC-C-Bらしい魅力に溢れる曲が多く、
「なんでこれをシングルにしなかったのだろう?」と思うものも多くあります。
加えて主要メンバーの関口氏の脱退により、方向性が変わってしまいました。
ポップス調だった路線がハードロック色が強くなっていきます。
活動後期は「これがC-C-B?」という楽曲も多くなっていきます。
確かにそれはそれで演奏レベルは「Romanticが止まらない」の頃に比べると、
格段に上がっているし、カッコいいのですが、
聴衆が求める物とギャップが出てきてしまったように思います。
ついでにロック調のサウンドがボーカルの声質と合っていない。
方向性を見誤ったのだろうと思います。
その頃ってリサーチとかマーケティングとか今ほど重要視していなかったのかな?
「俺たちは売れなくても好きな音楽を追求するんだ!」
って言うのなら仕方ないけど、
それで解散になっちゃったら元も子もない訳で・・。
人気に陰りが出始めた頃、C-C-Bらしい明るい曲が久しぶりにシングルになりました。
同世代の人だったら耳にした事がある人もいるかもしれませんが、
「原色したいね」と言う曲は私は隠れた名曲だと思っています。
良かったら聴いてみてね。
すでにファンが離れつつあったので大ヒットとまでは行きませんでしたが、
CMでも使われていました。
キャッチーでポップなサウンドは変わらずに、
でも一皮向けたなと言う印象の曲でした。
この路線を続けていれば
もう少し息が長いバンドになったんじゃないかと思っています。
みんなが歌えて耳に残って楽しい曲。
それがC-C-Bの持ち味であったと思います。
そして私ももっとそう言う曲が聴きたかった。
自分たちで持ち味が分からなくなっちゃったのかな?
今だったら方向性を見失ったら活動休止とかするんだろうけど、
その頃活動休止するバントとかいなかったのかもな。
本当に勿体無いなと今でも思います。
まとめ
長くなりましたがまとめると、
成功するには自分の才能や持ち味を知り、
その事に磨きをかけ努力し人の意見は素直に聞き(謙虚である事)、
人に存在を気づいてもらえるようアピールし、
お客さんがついたら明るく親しみやすく接し、
死ぬほどお客さんを大事にする。
と言う事でしょうか?
何事にも通じる事だと思います。
自分にも肝に銘じたいと思います。