40代から始める小さな雑貨屋運営ブログ

雑貨屋一人店長がお店のあれこれ綴ります。

お客さんに愛されるには

 

私は自分のお店までの通勤で車を使う事が多いのですが、

車内ではいつもJ-WAVEを聴いています。

 

 

 

お店から家まで帰る17〜18時は、

GROOVE LINE」という番組がちょうど流れいている時間帯。

 

この番組、24年もやっていたようですが

(私が聴いていたのは15年くらい)、

昨日で最終回を迎えました。

 

J-WAVEはオシャレ系ラジオ局で、

DJは英語が喋れる人がほとんどで、流れる曲もスタイリッシュ。

 

そんなラジオ局で異彩を放っていた番組が

GROOVE LINE」という番組でした。

DJのピストン西沢さんは英語は話せないし、

決しておしゃれではないふざけた内容。

(でもそこはかとなく、クールさは漂う)

 

最初は「なぜこのような番組がJ-WAVEに?」と疑問に思っていましたが、

気がつけばなくてはならない存在になっていました。

 

9月の頭に「この番組は今月いっぱいです!」と発表があってから、

連日スタジオには弔問客(DJ本人がゲストの事をこう呼んでいた)が

何人もやって来て番組終了を惜しみ、

ツイッターでも「寂しい」「やめないで!」の声が溢れていました。

 

Yahoo!のニュースにまで取り上げられていましたね。

 

最終回の番組終了間際は

クリス・ペスラーやジョン・カビラサッシャなど

J-WAVE錚々たるメンバーが

ピストンさんを見送ろうとスタジオに集まるも、

当の主役は番組終了5分前にスタジオから姿を消し、

戻って来ないというありえない終わり方。笑

 

まぁ彼らしい終わり方ではありましたが、

この番組が終わる時に、

多くの人に愛されてるのがよくわかりましたね。

 

もちろん私も日常では

「バカだねぇ」と笑いながら聞き流す程度でしたが、

なくなるとなると、とてつもない喪失感に襲われてしまい、

今は完全にロス状態です。(苦笑)

 

ほんと、来週から帰宅時はどうしたらいいの!?って感じ。

 

落胆と同時に考えたのは、

この番組がここまでみんなに愛されたのは何でだろう?という事。

 

これはお店を運営する上でも

参考になる部分が多いのではないかと思いました。

 

以下、私の超個人的な分析結果です。

 

 

  • 唯一無二の内容だった

  • DJが好きなようにやって楽しんでいた

  • リスナーとの繋がりを大切にしていた

  • 芯の部分では優しさや真面目さがあった

 

 

唯一無二の内容だった

お行儀の良いJ-WAVEというラジオ局の中、

下世話で際どいトークを貫いていたこの番組。

 

でも綺麗事は言わないそのスタイルは

夕方のちょっと疲れた時間帯にほっとさせるものがありました。

 

コンプライアンスとかうるさくなって来た昨今、

そのスタイルを続けるのは風当たりが強い事もあったと思います。

(そのせいで今回も番組終了に追いやられたみたいだし)

 

でも、お客さんが喜んでくれるならとピストンさんは

先頭に立ってバカやってきたのでしょう。

 

長いものには巻かれない、それでいて自己満足ではなく、

お客さんの意向を汲み取りながら自分の信じた方向に舵取りをする。

それは想像以上に難しい事かもしれません。

 

でもだからこそ、他にはないここにしかない番組が

できたんだろうと思います。

 

 

DJが好きなようにやって楽しんでいた

 

ピストンさんは時々

「自分は型にはまる生き方はできないから、

自分が生きられる場所を探した」と語っていました。

 

その場所がラジオDJだったのだろうと思います。

 

DJとして食べて行くには、

もちろん天性のセンスもあると思いますが、

努力もされてきたと思います。

 

でも、好きな事だったら大変な事でも頑張れるし、

楽しんでいる人から発せられるオーラは明るく、

多くの人が引き寄せられるのだと思います。

 

お店の店主にも言える事ですよね。

 

まずは自分が楽しいかどうかが大切だと思います。

 

 

リスナーとの繋がりを大切にしていた

 

これはお客さん相手の仕事だったら外せない事ですね。

 

私もよくお店運営の心得みたいな本やブログを読み漁りましたが、

「お客さんの事は死ぬ気で大事にしろ」と書かれています。

 

媚びる必要はないですが、お客さんが今何を求めているのか、

どういう言葉をかけてあげたら喜ぶか、

そういう事を常々考えていれば、

お客さんはついて来るのだろうなと思います。

 

 

芯の部分では優しさや真面目さがあった

 

いつもふざけて毒を吐いているDJでしたが、

根っこの部分の優しさや真面目さは時々顔を覗かせていました。

 

コロナの中、大変な状況の飲食店を

応援するようなメッセージを発したり、

将来の進路に悩む中学生に対して真面目にコメントを送ったり、

大人にはどSな対応でも、小さな子供には優しく接したり。

 

そういう人としての心根の良さみたいなものは、

やはり持ち合わせていないと人はついて来ないのだと思います。

 

ただ馬鹿騒ぎしてるだけの場所って近寄りたくないですもんね。

 

 

 

という事で、ロスから思わず長々と語ってしまいましたが、

この番組からは勉強になる部分も多々ありました。

 

ピストンさん、

これからはネットでの活動を中心に考えているようですが、

媒体が変わってもお客さんが喜ぶ事を発信し続けてくれるのでしょう。

 

これからどういう感じで打ち出して来るのか、

その辺も楽しみに追っていきたいと思います。