40代から始める小さな雑貨屋運営ブログ

雑貨屋一人店長がお店のあれこれ綴ります。

輸入雑貨店の店長なら知っておきたいミプロと関税


小口輸入に関してはまずミプロに相談しよう

 

輸入の種類には個人輸入「一般輸入」小口輸入がありますが、

個人輸入は販売目的ではなく個人使用のものを

海外から取り寄せる事を指し、

「一般輸入」小口輸入は商用の輸入を指します。

 

 

 

小さな雑貨店でしたらほとんどが小口輸入に該当します。

コンテナなどで大量に品物を輸入をする場合は「一般輸入」となります。

 

「で、どうしたらいいの?」となっているあなた、

小口輸入に関しては「ミプロ」という機関で詳しく教えてくれるので、

まず相談してみましょう。

 

www.mipro.or.jp

 

ミプロでは前の記事でも書きましたが、輸入時のルールに関する事や、

関税、また起業の相談にも乗ってくれます。

 

smallshop.hatenadiary.jp

 

こういった公的な機関に足を運ぶのはなかなか緊張しますが、

親切に対応してくれるので怖がらなくて大丈夫です。

 

ミプロは池袋のサンシャインの中にあります。

 

 

関税ってどのくらいかかるのか?

 

関税ってどのくらいかかるのかも気になる所ですよね。

 

個人輸入と商用では商用の方が関税は高くなります。

 

個人用と商用は量で見分けているようです。

個人用として輸入しても大量だと商用の関税をかけられる場合があります。

 

海外からの荷物発送時に

インボイス(荷物の中の商品名、価格、個数などを記載した書類)をつけますが、

そのインボイスに不備があったりすると、

税関から「連絡するように」とハガキが届きます。

(これ最初はビビります!)

 

税関に連絡すると「個人用か商用か?」尋ねられたりしますが、

聞かれたら正直に商用と申告しましょう。

 

基本的には現地の仕入れ値に運賃を加味した額

(運賃の加味具合がいまいちわからないのですが)に掛かります。

関税率は商品によって変わってきます。

 

参考までに、うちの商品で言えば手織りのラグは6%くらいです。

単純計算ですが一万円のラグを輸入すれば、

関税は600円となります。(消費税、地方消費税が他につきます)

 

なお、途上国の商品は特恵税率が適用になる場合があるので、

うちで扱っているモロッコの雑貨は関税のかからないものも多いです。

 

商品ごとの関税率もミプロで聞けますので、

問い合わせてみると良いと思います。

 

なお、関税で要注意なのは革製品です。

中でも革靴は30%の関税がかかります。

 

つまり、3,000円で仕入れた革靴には、

900円の関税がかかります。

 

それに消費税10%と地方消費税約2%もかかってきます。

 

ですので、革製品、特に靴は仕入れの際に関税などの費用も

念頭に置いて下さい。

 

ちなみに当店で取り扱っているバブーシュという革スリッパも、

靴底と甲の部分が全て革でできているので、革靴扱いになっています。

 

結構痛いです。。

 

ところで、「関税は毎回かかるのか?」という疑問をお持ちの方も

いらっしゃると思います。

 

結論からするとかからない時もあります。

 

関税は、税関が無作為にピックアップした荷物の受取人に徴収されます。

なのでスルーできれば課税はされません。

 

これは運次第という所もあるのですが・・。

 

そして気をつけておいた方が良いのは、

関税は荷物到着時に配達員に支払いますが、

時々インボイスの間違いや何かしらの手違いで

関税額が本来の支払うべき金額より高額になっている場合があります。

 

荷物を受け取ってしまってから変更(不服申し立て)を

するのはかなりややこしいので、

おかしいな?と思ったら荷物を受け取らずに一度持ち帰ってもらって、

間違っていたら荷物を受け取る前に税関に連絡した方が良いです。

 

税関への連絡もなかなかビビりますが、普通に対応してくれます。

税関の職員さんも忙しいので、さっさと処理をしてくれます。

 

なお、これは私個人の経験からですが、

東京税関からの荷物はほとんど関税を徴収されています。

横浜税関からの荷物は半分くらいスルーできる事が多いです。

 

EMS(高速便)は東京税関に着いて、

普通の国際小包は横浜税関に着く印象です。

 

ご参考まで。